2010年7月23日金曜日

危ない登山

北海道のトムラウシ山で「夏山登山史上最悪の遭難事故」と記憶される遭難事故が起きて約一年、当時は報道されなかった色々な事が判ってきました。
この山と渓谷社サイトの記事によれば、ガイドが3人もいてどうして?という基本的な疑問に、明確な答えが載っています。
雑誌「山と渓谷」の記事によれば、3人のガイド全員が初めての山域だったことや、帰りの日程がらみもあったのか、荒れ狂う天気の中を強行して歩き出した事など、山で行動するにあたって信じられない様な事実が明らかになっています。


近年増えている…いや、すでに10数年以上前から私も見聞きして「危ないなぁ」と思っていた旅行会社主催のツアー登山の問題点が浮き彫りにされていて、より多くの、これから登山というモノを始めてみようかなと思っている人や、この数年で登山を始めたばかり…というような中高年の人たちには、ゼヒ読んでおいて貰いたいナァ…と思う次第です。
白馬岳で遭遇した、登山道の常識を無視するリーダー(ガイド)や、山荘の食堂で隣の人と「この山は何て名前だっけ?」とか話している自分が登ってきた山の名前すら知らない登山客だとか、台風直前の白馬尻で携帯を使って「お客さんの一人がはぐれました」とツアー会社の社長とやり取りしている女性リーダーとか、信じられない光景をいくつも目にしてきました。

ネット上にある中高年登山者のブログなどを読んでみると、この遭難事故で亡くなった人の事を「気持ちよく眠るように死んでいった当事者の事を思うと、報道や残された遺族の言葉とは裏腹に、かえってその方が良かったのかも知れない」という趣旨の文章もありましたが、一人だけで死んでいった訳でもなく、この事故で遭対協の人たちから自衛隊まで、大勢の人たちが動かされた事実は否定できません。
登山という一個人の趣味である以上、その行動や判断には自己責任が存在するし、やっぱり人に迷惑を掛けてはいけない事なんです。

快晴の白馬大雪渓(1996年8月)

突き詰めた話、天候の悪化が予想できる時には登らない事、これがとても大事な判断です。
好天に恵まれて、おだやかな山行ができれば最高なんですけどね。

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